『BEAMS PLUS TIMES』、いつもご購読頂き誠にありがとうございます。お待たせ致しました。11月号お届けに参りました。
全国的に気温も下がり、日中は非常に心地よいシーズンが到来致しました。四季の中では秋が1番活発的になれるシーズンだと思うのは私だけでしょうか。秋で思い浮かぶのは『○○の秋』というワード。BEAMS PLUSには洋服のみならず、様々な趣味を持つスタッフも多いです。
今回はそんなスタッフの『○○の秋』について取材してきました。
それと、BEAMS PLUSのラジオ局『プラジオ』でも一定数の支持(!?)を得ている金曜レギュラーの山田兄弟より、新コーナーも登場します。
それでは、『BEAMS PLUS TIMES』スタートです。
『スポーツの秋』~BPテニス部・湘南出張編~
BEAMS PLUS TIMESをいつもご愛読いただいている皆様、初めまして、Mr.Check ことビームス プラス 有楽町の神本と申します。ご存じない方がほとんどかと思いますので、軽く自己紹介をさせて頂きます。昨年の9月からビームス プラス 有楽町のスタッフとして加入致しました。約1年が経ち少しづつ慣れて来ましたが、まだまだ取るに足らない未熟者の私です。是非ご機会がございましたらビームス プラス 有楽町にてお待ちしております!Mr.Check ?? と頭にハテナマークを浮かべてる皆様の姿が想像付きますが、こちらの答えはぜひビームス プラスのラジオ局「プラジオ」の隔週土曜日にお送りしている「TRADMENのAll Night BEAMS+ #10」をご視聴頂けると幸いです。
余談が長くなってしまいましたが、今回は「スポーツの秋」という事でテニスにフォーカス。紳士のスポーツとして世界中から愛される伝統的な球技。今回お邪魔させて頂いたのは、神奈川県茅ヶ崎市に位置するパーム・インターナショナル・テニス・アカデミー様。茅ヶ崎の自然に囲まれた、都会の雑踏を忘れさせてくれるムード溢れるリラックス空間でした。
参加メンバーは、ベテランテニスプレイヤーである〈DIP〉デザイナー田口成彦氏をお招きし、スポーツ万能の当レーベルディレクターMZO、現役時代県選抜に選ばれた経験のあるBEAMS PLUSのオンラインショップ担当の重藤、高校時代に県ベスト32の実力であるバイヤー スイーツ佐久間、ビームス プラス 原宿に在籍しているソフトテニス経験者グラマラス藤井、ソフトテニス歴11年の神本の6人。
それでは、改めて選手のご紹介。どんなスタイルを見せてくれたのか!?まずは、プレースタイルよりも、ファッションスタイルをご紹介します。
 
まずは、田口選手。現在も週に1度テニススクールに通われている現役バリバリの田口氏。テニス歴は約20年とのこと。普段からスクールで着用されているテニススタイル。トップスは本人が手掛ける〈DIP〉のナイロン素材のプルオーバーブルゾン。田口氏はこの下に三枚インナーを着用されていましたが、それでも余裕のあるゆったりとしたフィッティング。サーモンピンクのショーツの刺し色が素敵です。
続いては、我らBEAMS PLUSのディレクターMZO。
拘りが詰まったストリート × アウトドアのミックススタイル。今回のテニスコートの色はブルー。全米オープンのセンターコートと同じ色。そこからNYスタイルにフォーカスした、ヤンキースのニットキャップ、スウェットのセットアップでNYのストリート感をスタイリングに表現。着用しているテニスシューズは、アメリカの老舗テニスシューズブランド〈K・SWISS〉。スキーブーツの機能性をテニスシューズに組み合わせたアウトドアミックス。アウターは今シーズンMZO一押しの、〈BEAMS PLUS〉ウールチェック カモフラージュプリントのアドベンチャーシャツ。頭から靴まで抜け目ないスタイリング。
現在はOnline Shopの裏方作業に周り中々スタイリングを披露することがありませんが、クラシックなスタイリングを見せてくれた重藤。
現在ではあまり見かけなくなってしまった、テニスをする上でのドレスコードといえるクラシックなアイテムをメインにコーディネート。英国の伝統的なブランドのクリケットベストにアーガイルニットポロを合わせ、ツイード生地のジャケットで紳士の国イギリスを彷彿とさせる素材、柄を合わせたクラシックスタイル。
そして、今回のテニスの主役!?となるであろう、バイヤー スイーツ佐久間のスタイリング。
茅ヶ崎といえば、湘南の海を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。彼の考える湘南のイメージとテニスを連想させるアイテムをスタイリングに表現。1950年から60年代に流行したレタードカーディガンにオックスフォードシャツ、プレッピーなアイテムを中心に、彼が良く着用しているのを目にする〈Nigel Cabourn〉別注のカーゴパンツ。ミリタリーパンツでありながらチノトラウザーズのディテールが盛り込まれており、あくまでプレッピースタイルを貫く拘りが。シューズは湘南の海を感じさせる〈Sperry Top-Sider〉別注CVOのネイビーをチョイス。使用しているラケットは〈Prince〉のBEAMS別注モデル。”PLUS”と”Prince”の「P」とBEAMSと言えばオレンジという事でガットの振動留めまで拘り抜かれた、まさにPLUS人。
そして、過去P.IVYと名乗っていた彼は、どんなスタイルで登場したのか!?お得意のグラマラスFit全開で登場したアクティブなスタイリング。やはり、P.IVYとは過去の名残か・・・。茅ヶ崎・湘南という土地柄にフォーカスし、爽やかなカラーリングを意識し砂浜を駆け抜けたくなるような軽快さが感じられる装い。10年、いや15年ぶりのスポーツということで、今回のテニス会の台風の目であり、参加者をあっと驚かせる様なミラクルプレーが…。後ほどプレー中の写真でご紹介。
そして最後は、私のスタイリングを。
テニスと言えば欠かせないのはクラシックスタイル。絶対に外せないマストアイテムとしてクリケット柄のニットとボタンダウンシャツの組み合わせ。有楽町スタイルであるタイドアップも欠かせません。ホワイトのパンツで合わせたい所ではありますが、それではコスプレになってしまう。BEAMS PLUSが追求するのは、過去のアイテムからインスピレーションを受け、そこから現代を生きる私たちが着用し易いようにアップデートする事。動きやすさと現代らしさを加える為にスウェットパンツをチョイスしました。
テニス経験者がほとんどですがケガだけはしないように入念にウォーミングアップ。
注目して頂きたいのは、実際にテニスをプレーする際のスタイリング。テニスコートに登場するスタイルとプレースタイルでスタイリングの雰囲気がガラッと変わっているメンバーもチラホラ。そこには各々の拘りのポイントが。
MZOの拘りポイントは、プレースタイルの装いは王道のクラシックスタイルを継承。テニスと言えば間違いないホワイトカラーをベースに、ウィンブルドンのセンターコートを彷彿とさせる、グリーンカラーのショーツでのコーディネート。ショーツは昨シーズン大好評頂いていたBEAMS PLUSのミリタリーアスレチックショーツ。 スタッフの中でもかなり盛り上がっていたアイテム、ランニングやフットサル、実際にスポーツをする場面で着用はもちろん、アウトドアの雰囲気のアイテムとのコーディネートでカジュアルスタイルも良し。
中学生時代に県の代表に選出された経験をもつ重藤、学生時代にスポーツウェアを着用し尽くしたので、スポーツスタイルに見えない様にシューズ以外は同じアイテムでクラシックスタイルを貫くのが拘りポイント。着用しているシューズも70年代にテニスプレイヤー達の足を装ったアディダスのテニスビンテージモデル。ネイビーを基調とするコーディネートに軽さを演出。
ミリタリーアスレチックを連想させるグリーン・オリーブカラーで纏められたコーディネート。プレースタイルと登場スタイルどちらも自身の好きなスタイルを欠かせずに盛り込んでいるのがさすがの拘り。私も着用しているBEAMS PLUS バックフリース ミリタリーライナーは、ウォームアップや身体を動かす上での相性が抜群に良く、裏地のフリースが身体を温め着用感も軽く、ラケットを振っても全く違和感は全くございません。先月のBEAMS PLUS TIMES で取り上げられていた、キャンプでも着用していました。オススメです。
グラマラス藤井の、拘りポイントはテニスと言ったらグリーン!!これでもか!と、キャップからソックスのリブの部分までグリーンカラーを盛り込んでいます。グリーンカラーで統一されていますが、着用している色味に濃淡がある為、一つ一つが同じカラーに見えないのがミソ。着用しているシューズは、過去に展開していた〈CONVERSE〉の別注モデル スキッドグリップ。1940年代にテニスシューズとして販売されていたのがルーツ。テニスをする上でもってこい?のシューズ。購入時よりも自身のウェイトがアップデートされている為、シューズから悲鳴が聞こえたとか。
軟式ではありますが中学から大学まで青春を捧げてきた大好きなテニス。テニスコートに足を踏み入れる時は、必ずテニスシューズでというのが自分なりの鉄則。現役時代の沢山の思い出が詰まったテニスシューズを着用。テニスとなるとスイッチが入ってしまい、動きやすさを重視したスポーツスタイルを意識したスタイリング。スイーツ佐久間も着用していたミリタリーライナー、このアイテムはマチガイナイです。インナーには紳士のスポーツらしく襟付きのシャツは欠かせず、昨シーズンの〈Munsingwear〉別注ポロシャツを着用。上下ホワイトカラーで統一し、トラディショナルなテニススタイルを意識しました。
それでは実際のプレーシーンをどうぞ!!
田口氏の柔軟な膝をバネに繰り出されるサービスは回転数と重さを兼ね備えており、リターンするのは至難の業。
ラファエル・ナダル選手を彷彿とさせるサウスポーのスイーツ佐久間。甘い名前とは裏腹に、高身長から繰り出される横回転のサービスは甘さを微塵も感じさせませんでした。
テニス初心者らしい可愛げなサービスを打つMZO。これが意外と入るんです!
テニスをするのは15年以上ぶりでソフトテニス経験者、ソフトテニスと硬式テニスは似てるようで全く違うスポーツなので、初心者以上に難しく感じる(私の経験上)筈なのですが、意外や意外お上手なんです!グラマラスなサーブかと思いきや、肩の負担も考え、優しいサーブでした(笑)
とは言え、BEAMS PLUSクルーはブランクメンバーばかり。名(迷)シーンも多かったですが楽しく2時間プレー。
今回のテニス会グランドフィナーレを飾る試合はMZOとグラマラス藤井によるシングルス。前後左右に揺さぶり、グラマラス藤井を走らせる作戦のMZOでしたが、逆に走らされ…食らいつくMZOの接戦。
気になる勝敗は、、、、、グラマラス藤井に軍配!!
*笑顔とは裏腹に溢れんばかりの悔しさが背中から伝わってきました。
 
最後に一同が向かったのは、会場から徒歩約5分の所にある、懐石料理店の松屋様にお邪魔させて頂きました。店内は落ち着いた雰囲気で日本古風の庭園があり、旅館に来たような風情のある時間の流れを忘れさせてくれる素敵な空間でした。お昼時で店内は地元の方で賑わっており自身の地元にもあったらいいなと
しみじみ。
昭和62年 1987年に開業され、35年の歴史を持つ松屋様。開業当時からゆかりのあるスタッフの方からオススメの料理を教えて頂きました。海鮮料理を得意としており、イチオシのランチメニューは刺身定食。三崎港で取れた新鮮な魚をシーズンに合わせて盛り合わせ。食べるのが勿体無くなってしまい、ゆっくりと時間をかけて味わって頂きたいです。私が注文したのは大海老天丼。どんぶりから溢れてしまっているプリプリ触感の大海老。我を忘れて食べ進めてしまいあっという間に食べ終えて後悔の念が積もります。現在はディナーの時間帯も営業しており、オススメは焼物御膳。今回はお目に掛かれなかったのですが次回お邪魔する際は迷わず注文したいと思います。
今回は〈DIP〉デザイナー 田口成彦氏をお招きし、テニスは年齢を問わず誰もが楽しめるスポーツだと改めて感じる事が出来ました。BEAMS PLUSクルーは、この機会にテニス部発足し、打倒田口氏をスローガンに活動して参りたいと思います!今回はこの様な貴重な機会を頂き誠に有難う御座いました。是非また機会がございましたらリベンジさせて下さい。(笑) ありがとうございました!
ビームス プラス 有楽町
神本 直也
『趣味の秋』~ブラプラ散歩・古本まつり編~
みなさま大変お待たせいたしました!『趣味の秋』ということで、2021年8月号振りのブラプラ散歩・古本まつり編です。前回は三省堂西武池袋本店での古本まつりを取材させていただきましたが、今回は古本の聖地神田神保町で開催された、神田古本まつりに行ってきました。
言わずと知れた古本の街神田神保町。一つの地域にこれだけの古本屋が集まっている場所は世界中探しても他にはありません。私も大阪から東京へ転勤が決まった際、神田神保町に行きたいときに行けるようになるんだ…という喜びが何よりも勝り興奮していたのを覚えています(笑)
神保町駅A1出口から小川町方面へというのが私が神田神保町を攻める時のルートです。
今回はイエローのダウンベストがまる被りした佐久間と
古本と言えばこの方!ウエアハウス敏腕広報の藤木さんとブラプラ散歩に行ってきました。
早速、散策開始。私はほぼ空のL.L. Beanのラージトートを。買う気満々です。
そして人混みの中ではぐれてもすぐに見つかるようにイエローのダウンベストを(笑)
神田古本まつりは靖国通り沿いの歩道に露店がズラーっと並ぶのが特徴的です。専修大方面から小川町方面に向かうと左側が露店右側が店舗となります。
私たちは平日初日のオープンに合わせて参戦したのでこれでもまだ人は少ない方です。小池都知事によるテープカットも行われていました。イエローが目立ちますね(笑)
どこで何が発見されるかわかりませんので、どんな隙間も見逃しません。
それぞれ棚を掘ってはあーだこーだ言いながらあっという間に古本屋街の一番端にある「源喜堂」さんまでやってきました。
http://www.genkido.jp/fhan/
 
源喜堂さんは和・洋画集、評論、工芸、建築、現代美術、デザイン、写真集など美術系全般に強く、ファッション関連の書籍・洋書の取り扱いもあります。洋服の資料やイメージソースになるような本が多く私もよく利用させていただいております。
源喜堂さんといえばこの帯ですね。大量の洋書の背を追っていくのは目が疲れてしまいますが、こ手書きの帯のおかげでかなり探しやすくなってます。ほとんどの本に付いていて、本に対する愛情を感じます。
この時点で私が購入したのは1冊のみ…。
今日は無いことの確認かなぁ〜と思っていたその時に
大量の「LIFE」と「HOLIDAY 」を発見!私の場合、程度が悪くても後々コラージュの素材になるので気にしません。
佐久間もいい買い物ができたようです。
最初とトートバッグの膨らみが違うのがお分かりいただけますでしょうか。さて、お昼時。向かった先は神田神保町といえばのこちら。
神田神保町は古本の街でもありますが、カレーの街でもあります。古本まつり期間中にカレー選手権も開催されています。その後はコーヒーで一服。
コーヒー飲みながら、戦利品のページを捲る至福の時間です。客観的に見たらこんな顔してるんですね…(笑)久しぶりのまとめ買いで笑いが止まりません。
さて、各自の戦利品を見てみましょう。
藤木さんの戦利品。
「FLYING THE MAIL」はチャールズ・リンドバーグやアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリなど、命を賭けて郵便物を届けた初期の航空業界のパイオニアたちの冒険を振り返った一冊。GO!GO!岡田が旬ですね(笑)
続いて、佐久間の戦利品。洋服屋にとっては名著ばかりですね。
all american、BANANA REPUBLICは源喜堂さんで入手。私と藤木さんにアレ買っとけコレ買っとけとおススメされるがまま購入。古本初心者ほど戦利品は充実した内容になります。
 
最後に私の戦利品。
1940~60年代のHOLIDAY10冊にLIFE8冊の合計18冊。久しぶりの大口購入でした。HOLIDAYは富裕層向けの旅行雑誌ですが、表紙・内容デザインが秀逸。
ピンポイントで欲しい本があればネットも便利ですが、こういったあっと驚く出会いはやっぱり現地を歩き回ってだなと改めて実感した1日でした。
機会があればまた長谷部&藤木の古本おじさんコンビ+若手で古本ツアーやりたいと思います! ではまた!
BEAMS PLUS マーチャンダイザー
長谷部 慎之介

『 INSULATION MOUNTAIN PARKA』
毎シーズン別注をしている〈SIEERA DESINGS〉。そのシーズンで何を別注するか?を考えるときに必ずといっていいほど見返すもの、それはカタログである。1965年にブランド創設。当時通信販売が盛んであったアメリカでは、しっかりカタログが作られている。見返していくと現在も継続しているモデルもあれば、短命に終わったモデルも存在する。アップデートを繰り返しながら、またその時代のトレンドも取り入れながら、ブランドの移り変わりを見ていく作業はとても面白い。古着屋に行きカタログで目にしたことのあるモデルを見つけたときは、必ず袖を通し、当時の雰囲気を思い浮かべながら、自分の中での答え合わせ作業をおこなっている。
そんなカタログを見ていくと、1968年にブランドの代表的なモデルとなるマウンテンパーカーが登場する。リリースされたその年のカタログに記載されている文言で面白いのが、“Hunthig and winter climbing”と。まさに映画『ディアハンター』の世界観。ハンティングスポーツの文化がアメリカで盛んだったことが垣間見れる。初登場した年は、耐水性に優れたナイロン素材100%と、耐久性と耐水性を兼ね備えた60/40クロスの2素材がラインナップされているが、翌年からはブランドを代表する60/40クロスのみのラインナップ。 またディティールの使い方で面白い文言も。背中のフード下に付いているポケットはよく『マップポケット』と言われることが多いが、カタログには『Sweater or other items』と記載されており、冬山での寒暖の激しい中をインナーのレイヤリングで体温を整えるべく、セーターをそのポケットに入れておくということだ。
そろそろ、今回の別注の話を・・・。
時は過ぎ、1976年のカタログに今回は注目。中綿入りの60/40クロスマウンテンパーカーがリリースされる。またこの年には裏地にレッドカラーのチェックフランネル素材を施したウールラインド60/40クロスマウンテンパーカーもリリースされ、いかにブランドとしてマウンテンパーカーが市場で支持されていたかがうかがえる。
『HEAVY - DUTY』というキーワードが市場でも盛上がりをみせるなか、その代表的なアイテムとして挙げられる<SIERRA DESIGNS>のマウンテンパーカー。『冬でもマウンテンパーカーを着たい』という思いから今回の企画に至った。
 
別注ネームは、『INSULATION MOUNTAIN PARKA』。中綿には、アメリカ〈ALLIED FEATHER & DOWN(アライド フェザー アンド ダウン)〉社が開発したダウン同等のソフトな風合いと保温性ある高機能ポリエステル粒綿の〈LOFTECH summit〉を採用。表生地にはナイロン100%、微起毛させたコットンライクな素材使い。テフロン加工を施しているため耐水性、撥水性も兼ね備えている。
ヘビーな雰囲気になり過ぎない、中綿と素材の組み合わせ。タウンユースし易い、そして秋から〜春先までと着用期間を考慮したチョイス。
今回リリースする3色は、当時リリースされていた配色をベースにしたTANとNAVYに加えて、マウンテンパーカーを代表するORANGEの3色をラインナップ。これは、1968年にマウンテンパーカーが初登場したオリジナルカラーに敬意も表した。
『未来は過去にある』
こんな言葉がぴったりハマる。あれ、この言葉・・・まぁ締まりの言葉としてはぴったりである。
アイテムを見る
BEAMS PLUS バイヤー
金子 茂
『BEAMS PLUSのNEXT百名品』
BEAMS PLUS / TETSU レザーライダース ジャケット
38-18-0132-343
大好評のWebコンテンツ「BEAMSの百名品」。
そこには載せられなかった名品がBEAMS PLUSにはまだまだございます。
それらの名品を「BEAMS PLUSのNEXT百名品」として紹介していきます。
 
あまり目立ちはしませんが、20年以上変わらず展開しているレザージャケットが存在しているのをご存知でしょうか。
肉厚な牛革を使用したスタンドカラーのシンプルなシングルライダース。カリフォルニアのハイウェイパトロールのユニフォームも手掛けるファクトリーによるMADE IN U.S.A製。その名も『TETSU JAKECT』です。『TETSU』というのは当時在籍していたスタッフの名前から命名されていてそのほかにも弊社社長の設楽洋から取った『YO JACKET』や『TSUKASA』そして『ALEX』などもありましたが今まで生き残ったのは『TETSU』のみです。もちろん、スタッフは生き残ってます。
本格的なライダースジャケットは育つのに時間が掛かりますが、これは厚みのある牛革を使用しながら非常に柔らかく、背中にはアクションプリーツも入っているので腕の可動範囲も広く、初めからストレスなく着ていただけます。
武骨さもありながらミニマムなデザインなのでコーディネートの振り幅も広いのがこのライダースのいいところ。インナーにスウェットやネルシャツ、太めのデニムにワークブーツを合わせての王道ライダーススタイルもいいですし、ピンクやイエローのカシミアニットに細身のスウェットパンツにコンバースアディクトを合わせればキレイ目な大人カジュアにも対応できる優れものです。
もちろんハイウェイパトロールのユニフォームも作るくらいですからファッションのみならずバイク乗りにもおススメです。

スタッフ投稿から気になる投稿をピックアップ!
『山の眼』
プラジオ金曜日レギュラー 山田兄弟のAll Night BEAMS+ で話題のコーナー『山の眼』
毎月初めに山田兄弟が独断と偏見で決めるこちらのコーナー。
気になったスタイリングを1つずつ選出し、そのスタイリングについて語り合う。そんな人気コーナーを月末のBEAMS PLUS TIMESでも選出することに。
まずは兄 広志から。BEAMS PLUSレーベルより11月8日 佐藤亮介さんのスタイリング。
「一見すると、グリーンの中綿ベストが、クラシカルなムードを漂わせるアウトドアスタイル。その誰もが想像出来るスタイルも、インナー次第で大きくかわってくる。いつものアクティブなSWEATもいいけれど、ニットにウーリーな素材に変えるだけでグッとオトナ顔。ニットパーカーのインナーにタートルネック”こなし”が、私的にはグッドポイント。首回りの着用感は言わずもがな。いつものアイテムにレイヤードするだけで新鮮に且つ、アクセントに重宝するので、オススメな”こなし”。パンツはツィードの組み合わせ。上下の素材感で冬らしさは忘れずに表現されており、見る側も何だかほっこりさせてくれる。加えて、リラックス感ある新型のフィッティングとなると、自然とトップスとのサイズバランスも整ってくるからか、全体感が纏まっているように思う。本来ならヘビーデューティーを想像し得る武骨なスタイリングである。そこに上品さを感じられるアイテムのセレクトにはセンスが光る。工夫のあるスタイリングとなっているのではないでしょうか。」
続いて弟 正志。BEAMS PLUSレーベルより11月11日 坂本翔一さんのスタイリング。
「本人のキャラクターに合っている爽やかな色の組み合わせがグッドポイント。単体で見るとどれもベーシックなアイテムチョイスだが、サイズバランスと小物の使い方が良い。個人的には、オフホワイトのスクールテイストなカーディガンに、インナーは洗いざらしのピンクのオックスフォードシャツを持ってくるところが彼らしい。コントラストは付けずに控え目ながら”色で遊ぶ”プレップなコーディネート....全体を見た時に、足下のチョイスも履き込んだチノパンにはキャンバスシューズを連想させるが、黒ソックス、黒ペニーローファーシューズの組み合わせ。個人的には好み....(笑)」
※兄弟2人のチョイスは、あくまでも個人的な解釈です、ご注意下さい。
毎週(月)~(金)の25:00は、『All Night BEAMS PLUS』
みなさま、レギュラー陣に取り上げて欲しい内容もどしどし募集中!!
ブログを見る
毎週(日)夕方17:50は、『プラスを着て歩こう』
BEAMS PLUS スタッフ吉澤がお気に入りのコーディネートを纏いながら、原宿の街を散策します。是非、音出してご視聴ください!!
ビデオを見る
ついに、(月)~(日)、Every Day 25:00配信~!ラジオ版『All Night BEAMS+』。
毎夜ラジオ配信中!!
ラジオはこちら

第23回 『アランセーター』
漁師が遭難した時に誰だか判別できるよう家によって編み柄が違う・・・など諸説ありますが、太い糸で編み込まれたケーブル柄が魅力的なアランセーター。私の初アランセーターは19歳の時シップスで購入したミディアムグレーにネップの入ったクルーネックのインバーアラン。ビームスでバイトしていたにも関わらずビームスでは取り扱いがなかったため、昼休憩中にシップスに行って取り置きをしてもらい次のバイト代で引き取るという今では考えられないようなことをしておりました(笑)。当時は大学生で実家暮らし。常時金欠なのに欲しい服はたくさんという状態で、取り置きをしては給料日に引取るというルーティン。バイト代はほとんど服代に消えていました。
当時(1990年代中ごろ)は今よりもネックが広かったり丈が短かったりと編み手による差が大きかったような気がします。私が所有している物も今店頭にある物よりかなり歪な形ですが、それがまた手編みの味として魅力的にも感じます。
イギリスでの諸々の事情によりスコットランド製の手編みインバーアランは新たに輸入されることが叶いませんがBEAMS PLUSではまだ若干在庫がありますのでご興味ある方はぜひお試しください。
今シーズン、ビームスプラスでは3ゲージの太い糸で編み立てたポロカーディガンタイプのアランセーターをリリースしています。数パターンのケーブルの編地がパッチワーク状に配置されており、単色なので悪目立ちすることなくさり気ないアクセントになっているのが最大の特徴です。
アランセーターの定番オフホワイトとネイビーも間違いないですが、発色のいいオレンジと少しネップ感のあるグリーンもなかなかいい色です。
3ゲージという厚みだと外側に着るアウターも選びますのでジャケット、アウターとして見立てて着ることをおススメします。インナーにフェアアイルのニットベスト、ハリスツイードやコーデュロイのウエストコート、アノラックを合わせるのが個人的には今の気分です。
3ゲージ マルチパターン アランカーディガン
BEAMS PLUS マーチャンダイザー
長谷部 慎之介

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皆様、今月号はいかがでしたか?芸術の秋やスポーツの秋、食欲の秋などスタッフそれぞれの楽しみ方をテーマに、今月は焦点を充ててみました。
古本祭りは実は何度かチャレンジしたことがあるものの、今まで1人で行っていたこともあり大きな収穫はありませんでした。やはり経験値のある方々と同行すると全てが違う。取材同行しながらも1番自分が楽しんでいたかもしれません(笑)
今月号では〈DIP〉デザイナー田口氏と〈WAREHOUSE & CO.〉広報藤木氏にご協力いただきました。両者ともに仕事に対してストイックな方だと感じていましたが、趣味に対しても同等またはそれ以上にストイックだと感じました。仕事も趣味の延長線上だと改めて感じた次第です。
12月号の特集は、半期に一度の『STAFF SNAP'22Fall & Winter』。これをチェックすれば22年秋冬シーズンの復習は完璧!?
来月号の『BEAMS PLUS TIMES』もどうぞお楽しみに。
BEAMS PLUS バイヤー
佐久間 直樹