『BEAMS PLUS TIMES』、いつもご購読頂き誠にありがとうございます。お待たせ致しました、2月号お届けに参りました。
2月号の特集では久しぶりの好評企画!?『BEAMS PLUSの裏側を知りたい~!!』ということで私スイーツ佐久間がディレクターMZOに取材。そしてPick Up Itemでは初登場。知る人ぞ知るBEAMS PLUSに関わり約20年のベテランスタッフである中尾記者による『BEAMS PLUSとdipと私』と今月号もボリューム満点です。
春夏シーズンへアクセル全開な2月号。
それでは、『BEAMS PLUS TIMES』スタートです。
『BEAMS PLUSの裏側を知りたい~!! “23 Spring & Summer Look”』
こんにちは。スイーツ佐久間です。先日は当ブランドである『BEAMS PLUS』の春夏シーズンルックが公開。今月号の特集はルック公開記念として、ディレクターMZOへ取材を申し込み、普段は聞けない裏側までアレコレ語ってもらいました。
ー まずは皆様気になる今シーズンのテーマについて教えてください。
MZO:ありません(笑)。ここ数年シーズンテーマは設けていません。それはなぜかというと僕たちには強固なコンセプト(※1)があるから。その強固なコンセプトに加えてシーズンテーマがあると、わずらわしさやわかりにくさのようなモノが感じてしまうので。
ただし、キーワードでいうと「Marine」や「Resort」というワードがポイント。またファブリックの中では「Oriental Fabric」であったり、「Indigo」もキーワードです。日本のファッショントレンドとまではいかないですが、古着、ビンテージというジャンルに幅広い方が着目している。その中で『BEAMS PLUS』がビンテージっぽさをどこに出していくかと言うと、やはり天然繊維が一番変化がわかりやすい。着る人が日に日に感じる変化を楽しんでいただきたいということです。社内用語だと「変進開花」をキーワードに天然素材のアプローチも充実しています。
そんなキーワードを軸にしているシーズンらしいアイテムがいくつか登場してきます。
 
※1:アメリカ黄金期と呼ばれる1945~65年に誕生した衣料
“IVY” “WORK” “MILITARY” “SPORT”と4つのカテゴリーが軸となっている
ー 今シーズンのキーワードとなっているアイテムをつくる中で、参考にしたものなどはあるのでしょうか。
MZO:毎年出張で行っていたボストン、メイン州などにあるアメリカ東海岸沿いのスタイルだったり、ナンタケット島でのリゾートスタイルや、昔のアメリカズカップ(国際ヨットレース)を参考にしている。特にヨットの上で着用する時の洋服や、その地域に居住している人々のスタイルも参考にしています。
またJFKがアメリカズカップを船上から鑑賞していたり、別荘としているナンタケット島で家族と過ごした夏のバケーションなども切り取っていたりしている。また場所はそこから更に南下したハンプトンという地域も。ここは昨年別注した『J.CREW』のディレクターを務めるブレンドンのお気に入りの場所。それらを見ながら、東海岸全体を見たリゾートスタイルを参考としています。実際に訪れた際も、現地は都会化されていない地域だからこそ大きく変わってはいない。だからこそナンタケットレッドも自然と視界の中で見えました。そんな東海岸の理想的なマリンやリゾートスタイルを作りました。
ー 特にキールックとなったアイテムは?
MZO:まずはセーリングジャケットです。次いでボートジャケット。この2つのアイテムが今シーズンのアイテムの中で特に目立ったアイテムとなっています。
KEY ITEM 1
Sailing Jacket 2L
https://www.beams.co.jp/item/beamsplus/blouson/38180039139/
アメリカのスポーツブランドであるセーリングジャケットをベースとしています。
このビンテージアイテムを数型集めることが出来たので、それらを着用し、今の時代のマスターサイズを考慮しながら、着丈や身幅、フードサイズまで調整しながら当てはめていきました。
コットン素材のリバーシブル仕様で特徴的なポケットが左見頃の腰上に付いているものもあれば、ナイロン素材で右袖に同サイズのポケットが付いているモノもありました。控えめなディテールだったので、今回はこのポケットを左身頃の腰上と右袖の2か所に付けています。サングラスを収納するのも良いでしょう。大きくオリジナルデザインと異なる点は、マジックテープだった前立てをドットボタンに変更している。やはりマジックテープだとニットや色々なところにくっついてしまったりと現代の仕様としては少しそぐわない点があったので、白いテープ使いは残しつつ、その上に大き目なドットボタンを採用しました。他にもフードや裾部分のドローコード先についているパーツはビンテージのサンプルを見ながら近しいモノや雰囲気にマッチするモノをチョイスしています。
生地に関しては両面コットン素材で表はブロード生地、裏は全色ともに白のツイル地をあてています。更にアップデートポイントとしてこの生地の間に透湿・防風フィルムである「サイトス」を内臓しています。なのでコットン素材ではありますが、ハイテクな一面もある仕上がりとなっています。
KEY ITEM 2
Boat Jacket
https://www.beams.co.jp/item/beamsplus/blouson/38180040139/
https://www.beams.co.jp/item/beamsplus/blouson/38180041139/
アメリカ東海岸の様々なブランドがリリースしていたボートジャケットをベースとしています。こちらも先程と同じように現代的なサイズフィットに落とし込みながら、当時は大きなジップが非常にアイコニックでしたが、そこは敢えて追わないことで限定的なデザインではなく、もう少しタウンユースしやすいようにしました。
ナイロン素材の方は少しリラックスしたサイズ選びをしてもらえると、俗にいうコーチジャケットのような着こなしもできるし、コットン素材のエンブロイダリーが施されたデザインは『BARACUTA』のようなショートブルゾンイメージで着用してもらえると良いと思います。
また今回のエンブロイダリーは今シーズンらしいロブスターを選びました。僕らがイメージするロブスターは赤く茹で上がっていますが、今シーズンのロブスターはカラフルに茹で上がっています(笑)。実はこの刺繍は全て国際信号機のカラーをマッピングプリントという手法でプリントしています。その証拠に裏を見てもらうと全てロブスターは白です。このプリント技法は、前衛的な京都の工場とそこに集う職人の方々、そして我らBEAMS PLUSの知恵と心意気で実現できた素材です。
エンブロイダリーの距離感もこだわりました。この自然に見えるエンブロイダリーは簡単に出来ず、日本のエンブロイダリーマシンはソーシャルディスタンスが出来ないのです。要はもっと詰まった感じになってしまう。なので今回は密を避ける為にミシン刺繍にしています。実は非常に手間がかかってます。
ただし、こういうのを簡単に見せることが、量産的なモノに見せる為に重要であり、スポーティでカジュアルなものづくりの未来なのかもしれない。まさに苦労の賜物です。
KEY ITEM 3
B.D. Pullover Short Sleeve Polyester Dobby Patchwork Print
こちらは『BEAMS PLUS』が過去につくったオリジナルファブリックをベースにしたものを、改めてパッチワーク風にプリントしてみました。
一度ビンテージのサンプルを全て並べています。まさにこのビンテージサンプルはなんと過去に『BEAMS PLUS』がオリジナルファブリックとしてつくった元ネタのビンテージアイテムです。これを軸にビンテージアイテムを40枚並べ、この順番通りにプリントしています。プリントの部分もまた、これらのビンテージアイテムの中からこの柄の部分を使うようにとリクエストしている。
更に生地は表面はフラットですが、裏面は凸凹したタッチとなっている。これは夏の清涼感をイメージさせるシアサッカー調に仕上げる為です。だから裏面のみにドビー織で仕上げています。
KEYWORD
Print Item
https://www.beams.co.jp/item/beamsplus/jacket/38160095139/
https://www.beams.co.jp/item/beamsplus/tops/38060008139/
https://www.beams.co.jp/item/beamsplus/pants/38240057874/
天然素材にもプリントをしたかったということもあり、1つはシルク、1つはシルクタッチなポリエステルにプリントしたモノをラインナップしています。
「いい素材だから良い」や「このブランドだから良い」みたいな部分のアンチテーゼ的なところもあったりします(笑)。
この2素材を同等のクオリティに仕上げました。これはまさにご自身で好きなものを着て欲しい。好きなものを選んで欲しいという、選ぶことの楽しさを味わって欲しいからです。だからわざわざ同じプリントを2素材つくりました。それぞれの素材により、プリントの出方やドレープが違います。
そしてこちらは是非裏面まで見ていただきたいです。裏面を見ると表面のプリントが浸透して滲んでいます。もちろん滲ませないでプリントすることも出来るのですが、裏面が見えた途端にクラシックな雰囲気が損なわれてしまう。それを損なわない為にも裏面まで気を遣っています。
ー 1999部限定で今回はルックの冊子もつくられています。今回なぜ冊子も作成したのでしょうか。
MZO:部数に関しては2000部ぐらい作成しようとしたので、それであればレーベル発足した1999年から1999部ということにしました。また、手元に残せるモノ、すぐに出せるモノ、またパソコンや携帯の画面だと伝わり切らないモデルの活き活きした表情や眼の表情までが冊子では伝わると思ったからです。
オフィシャルサイトと冊子でのルックの順番も異なります。これは冊子にしたときの色のバランスなどを意識して変更しました。ただしブレザーのルックは僕らを象徴するアイテムでもある為、変わらず最後にしています。冊子ではルックのみでなく、キーワードの素材や柄が載っていたり、ボタンダウンシャツの豊富なバリエーションも冊子に登場しています。
インターネットのように多くの方に見てもらうことも大切ですが、すぐに手に入るのではなく、足を運んで自分から手に入れて頂きたいという気持ちを冊子に込めています。
是非、ご購読いただいている方には実際に見ていただきたいです。
冊子に関してはビームスの限定的な店舗にてBEAMS PLUSアイテムを1万円以上お買い上げの方へプレゼントしています。先着順ですので、詳しくは店舗へお問い合わせください。
■配布店舗
ビームス プラス 原宿
ビームス プラス 有楽町
ビームス 渋谷
ビームス 辻堂
ビームス 神戸
ビームス 梅田
ビームス 天王寺
ビームス 広島
■BEAMS PLUS 2023 SPRING & SUMMER COLLECTION
ルックを見る
BEAMS PLUS バイヤー
佐久間 直樹

『BEAMS PLUSとdipと私』
突然オファーを頂き、突然お邪魔致します。
ビームス メン 渋谷の中尾と申します。
 
まずは自己紹介。
1999年、弊社商品部にアルバイトで入社し2000年よりビームス プラス 原宿に異動。
2002年に社員採用。
今は無き池袋で店を構えていたビームスストリートのプラス担当から始まり二子玉川店、再び池袋店に戻った後、立川店、大宮店、現在の渋谷店に至ります...
早いもので入社20年が経過し、店舗に在籍しながら商品企画に携わるスタンスで、お客様の声、店舗の声、私的な感覚を引っ提げ、別注商品が産声を挙げる組み立て会議の自称スタメン...メンバーです。
陰でコソコソ動いている黒子?影武者?ご意見番?若手の登竜門?現役ぶってる厄介者?色々分析すると複雑な立場ですが、何よりも洋服が好きで20年同じ事をやっています。
 
こんな大勢の方々が見て下さる文章も初めて、ビームスのブログを書いた事も無く、もちろんビームスプラスタイムズも見る側だったので拙い文章ですが、皆様暖かい目でお願い致します。
今回何故私がこの原稿に手を伸ばしたかと言いますと、ビームスプラスで取り扱っている私が一番影響を受けた、大好きなブランド『dip』の別注商品を企画させて頂いたからです!!
 
ビームスプラス原宿でアルバイトをしていた頃、まだまだ認知度も無い中、当時からとてつもない拘りのオリジナル商品、アメリカ製のハンドクラフト商品、ブランド設立当初のEngineered Garments、アメリカ製コンバース等々、アメリカをゴリゴリに感じる商品構成の中、異彩を放っている洋服がありました。。。
それが『dip』との出会い...
洗練されているミリタリーを感じるデザイン、パッカリングが際立つナイロン製品染め、美しいパターン、例をあげるとキリがないですが私にとってはかなりの衝撃。
ブランドやデザイナー様を調べ上げると、とてつもない実績の持ち主であり、弊社の顧問をやっている事が判明。運命的な出会いを感じ、ブランドの虜となるのは必然でした。
 
デザイナーは田口成彦氏
僕が語るのもおこがましいので、このサイトをジックリと見ていただければコンセプト、経歴等々確認出来るので是非見て下さい。
https://www.dip-lab.co.jp/
その中でもMA-1、ステンカラーコート、シングルライダース、ベスト、キルティング素材が私的に大好きでありブランドの象徴と勝手に思って集めていました。
当時のビームスプラスは社内の中でも小さなコミュニティであり、今思い返すとひっそり、こっそりしていましたが、当時から働いている面々はどのレーベルよりも熱く、服好き、モノ好きの集団だったと言えます。
弊社の大黒柱のビームスメンズカジュアルを追い抜け追い越せと邁進しており、そんな上司達がとても眩しく格好良かった思い出が蘇ります。
そんなビームスプラスクルーは他レーベルのメンバーに「その服なに?どこの?」と言って貰う為にスタイリングを模索する日々。
「その服なに?どこの?」という言葉の裏には、(気になる=格好良い=欲しい)という方程式が存在していて、社内風土的にも言って頂けたら一石を投じたと思っていました...
そんな状況の中、自分の勝負服は『dip』。着るたびに自信を貰い、私の修行時代を一緒に乗り越えてくれた愛着あるブランドでした。
 
その後、世界も様々に変化を遂げ、自身もアパレル業界という早い波にも揉まれ、流行や思考、自分の服装も幾度となく変わりあっという間に20年が経過...
洋服を買って、調べて、着てを繰り返す中で自分の趣味嗜好がわかってきたなーと感じるまでに20年かかりました...
 
そんな節目の2022年の別注会議の中で、ちょっとしたキッカケがフックとなり、久しく着てなかった『dip』が着たい!と猛烈に感じる瞬間が降りてきました。
(会議では一つのモノを考え抜いた末や、ふとした瞬間にアイデアが降って来る事がたまにあるんです!!)
 
そこで自分の考えを信じてメンバーに『dip』を新しく再生、ReBrandingしようというプレゼンの結果、後押しの賛同を頂き今回の別注まで漕ぎつける事ができました。
 
流行は20年周期と言いますが、趣味嗜好がやっと固まってきた段階で、『dip』というブランドが出て来たことは、私の原点という事を改めて感じた瞬間でした。
 
長々と書いてしまいましたが、
2023年春夏シーズン、
『dip × BEAMS PLUS』が装いを新たに登場します!!
『男dip』をコンセプトに付属、装飾品を出来るだけミニマルに、同系色で展開。
サイズも現代的にアップデートする事で、他の洋服との整合性もバッチリです。また、素材をブランドイメージの強いナイロン製品染め一択にする事で、男らしい印象へと仕上がっております。
 
その中から今回は2型をPick Up。
その①
【dip × BEAMS PLUS / Single Riders Jacket】
数あるモデルの中、今の時代や他ブランドとのバッティング、新たにブランドを再構築する中で辿り着いた答えがシングルライダースです。
単純に着用したい思いが一番強いですが、特徴でもあるナイロン製品染めをシンプルに感じられるモデルで、今回のコンセプトのサブタイトルでもある『男dip』にふさわしいモノが出来上がりました。
Tシャツやフーディーの上にサラリと着用するだけで、製品染めの迫力を存分に感じられるアイテムです。日差しや電灯等の明るい場所と日陰や室内での色の変化を存分に楽しめる一着になっております。
その②
【dip × BEAMS PLUS / Radio Vest】
個人的にブランド代表的なアイテムであり前身ブランド dezert でも名作多数存在。
今回はアメリカ軍のラジオベストを『dip』的解釈で提案。春夏時には重宝する多数のポケットワーク、こちらもナイロン製品染めの光沢感、シャリ感が存分に楽しめるアイテム。
個人的には同系色でまとめたコーディネートで大人dipを表現したい所です。
また、スプリングコートや共に別注したライダースの上から羽織るコーディネートもオススメです。
 
2023春夏シーズンの『dip』は最高に格好良い仕上がりになりました‼︎ 3月11日リリース予定です。
気になる方は是非店舗へお問い合わせください!!
 
内緒ですが、2023秋冬シーズンも動いていますので、宜しくお願い致します。
ビームス メン 渋谷
中尾 司
『BEAMS PLUSのNEXT百名品』
BEAMS PLUS / インディゴ リップストップ ミリタリー スモック
38-18-0166-791
BEAMS PLUS / インディゴ リップストップ ジャングルハット
38-24-0104-791
BEAMS PLUS / インディゴ リップストップ ミリタリー スモック
38-41-0064-017
大好評のWebコンテンツ「BEAMSの百名品」。
そこには載せられなかった名品がBEAMS PLUSにはまだまだございます。
それらの名品を「BEAMS PLUSのNEXT 百名品」として紹介していきます。
 
先月の〈WAREHOUSE & CO.〉ノンパレイルブラウスに続いて今回もインディゴ物。
着込むほどに味がでる「変進開花」を楽しむ〈BEAMS PLUS〉にとっては欠かせません。
今回は2022年春夏に登場したインディゴ リップストップシリーズです。 生地はロープ染色*1の20/1ベースのリップストップ。ベースとリップ部分のインディゴ濃淡が異なり、先染め*2でないと表せない顔になっています。ロープ染色は糸の中心部が白いままなので着用と洗濯を繰り返すことで変身開花(経年変化)していきます。
プルオーバーのパーカーはU.S.NAVYのカタパルトオフィサー*3が着用していた、スモックタイプのミリタリーウエアをデザインベースにしました。
パンツは1960年代のUSミリタリー リップストップ ポプリン トラウザースをベースしたパターン。太めのシルエットにしながらもヒップ周りのバランスにこだわり、現代風にアレンジしたすっきりした印象のシルエットに仕上げました。
ハットは1966年に米軍に採用されたブーニーハット型をモチーフにつばの長さのバランスを整え被りやすくしています。
 
ミリタリーウエアは様々な生地開発が行われ、その時代の最新の技術が盛り込まれていました。そんな思いやストーリーを元に、ミリタリーのアイテムに落とし込みました。
オンラインショップのスタイリングではスタッフが着込んで変身開花したアイテムの写真も見られますのでぜひご覧いただければと思います。
 
※インディゴ製品ですので摩擦や洗濯時に移染・色落ちします。お取り扱いに注意して下さい。
*1 ロープ状にした糸の束をインディゴ染料に入った容器に漬ける染色方法。
*2 糸の状態で染めること
*3 空母の甲板で誰が何の役割をしているのか一目で分かるようにカラフルなウエア、ヘルメットを身に纏い、戦闘機のメンテナンスや、離発着の指示を出す人たち。

スタッフ投稿から気になる投稿をピックアップ!
『山の眼』
プラジオ金曜日レギュラー 山田兄弟のAll Night BEAMS+ で話題のコーナー『山の眼』
毎月初めに山田兄弟が独断と偏見で決めるこちらのコーナー。
気になったスタイリングを1つずつ選出し、そのスタイリングについて語り合う。そんな人気コーナーを月末のBEAMS PLUS TIMESでも選出することに。
まずは兄 広志から。BEAMS PLUSレーベルより、2月8日 佐藤亮介さんのスタイリング。
「今シーズン、当レーベルでキーアイテムの一つとなるボートジャケット。その、リゾート感あるナイロンブルゾンを、スポーツブルゾンのような感覚で取り入れたスタイルは参考になる。赤色も相まってデニムを合わせがちなところは、グレートラウザーズをコーディネートする事で、グッと高まるオトナmoodを演出出来ていると思う。インナーも抜かり無く、インドマドラスのボタンダウンチェックシャツとくれば、良家育ちで不良の匂いは一切無し。正統派なアイビー要素で取り入れたスタイリングは、富裕層のリゾート地で見かけそうなところも好感が持てる。加えて日常着のmoodも感じさせ、何処と無くアメリカにいそう(笑)なコーディネートではないでしょうか。」
続いて弟 正志。BEAMS PLUSレーベルより2月13日 すずきしゅうじさんのスタイリング。
「一際、目を引く?アースカラーのワントーンコーディネート。フェアアイルパターン・小紋柄シャツを巧みにレイヤードするいい意味で曲者?なスタイリングである。笑
同じベージュトーンでのトラディショナルな柄同士の組み合わせは、なんだか新鮮でいて一見すると際どい?見え方も鈴木のキャラクターがあってこそ!
柄同士の組み合わせで注意したいピッチ(間隔)の具合も個人的にはお気に入りポイントです。笑
アメリカは東海岸の優等生のお昼休み?はたまた部活動後の帰り道?そんなmoodも漂わすコーディネートに惹かれてチョイスしました。いつもあわせている無地のシャツに変えて柄シャツとの組み合わせもたまには良いのでは無いでしょうか?....
気分は、すでに春に向けて妄想中。そんな気分を感じさせる大人な柄遊び。って、僕も言ってみたいなぁ。。。。」
※兄弟2人のチョイスは、あくまでも個人的な解釈です、ご注意下さい。
毎週(月)~(金)の25:00は、『All Night BEAMS PLUS』
みなさま、レギュラー陣に取り上げて欲しい内容もどしどし募集中!!
ブログを見る
毎週(日)夕方17:50は、『プラスを着て歩こう』
BEAMS PLUS スタッフ吉澤がお気に入りのコーディネートを纏いながら、原宿の街を散策します。是非、音出してご視聴ください!!
ビデオを見る
ついに、(月)~(日)、Every Day 25:00配信~!ラジオ版『All Night BEAMS+』。
毎夜ラジオ配信中!!
ラジオはこちら

『INDIVIDUALIZED SHIRTS CUSTOM ORDER EVENT』
こんにちは。 ビームス プラス 有楽町 石川(TAKAHIRO)です。
先日開催した「TRAD MEN」の恒例イベントである SPORT COAT FAIR では、沢山のお客様にご来店いただきお陰様で大盛況のうちに幕を閉じました。ご来店いただいたお客様、誠にありがとうございました。
SPORT COAT FAIRに続き忘れてはならないのが、〈INDIVIDUALIZED SHIRTS CUSTOM ORDER EVENT〉400種類以上の生地バリエーションからお好みの生地、襟型、カフ型、ポケットや刺繍までお選びいただけます。また、既製品が普段合わないとお悩みのお客様もご安心ください。ネックサイズやヨークサイズ、チェストからウエストにかけての絞り、レングスサイズやカフサイズまでお客様が理想とするフィッティングでオーダーいただけます。そして気になるのが、トピックス生地ですよね、、。今回も選りすぐりの生地をご用意しております!
先ずはこちらから。
【Great American Oxford】
皆様お待ちかねの「グレートアメリカンオックスフォード」を本オーダー会にてホワイトのみご用意しております。INDIVIDUALIZED SHIRTS社が所有する膨大なアーカイブの中から1950年代のオックスフォード生地を現代に再現した生地。以前のグレートアメリカンオックスフォードとは違い、コシがありながらも滑らかな肌触りが特徴的で、定番でご用意しているケンブリッジオックスフォードに近いイメージです。最初はやや固さがあり着づらい生地ですが、着込むことで生地が柔らかくなり体に馴染んでくる過程を楽しめるのもこの生地の魅力。当時の雰囲気を感じながら、先ずはアメリカが生んだポロ・カラー(ボタンダウン・カラー)シャツでオーダーしてみてはいかがでしょうか?
【BIG GINGHAM CHECK】
続いても、お客様から熱望の声をいただいていた「ビッグギンガムチェック」数量限定ではございますが、グリーン、レッド、グレーの3色でご用意しております。生地はアメリカで最も人気があり、オーダー会でも「ピンオックス」の名で広く知られているピンポイントオックスフォードを採用。定番のオックスフォード生地とは異なり細番手の糸を使用している為、キメが細かく表面は上品なタッチ感です。オックスフォード生地の組織+細番手ですので、洗い晒しでラフに着用いただいたり、ネイビーブレザー等のスポーツコートのインナーにもオススメです。私的には、某俳優のコーデュロイスーツにギンガムチェックのボタンダウンシャツのこなしが頭から離れません、、。
【MADRAS CHECK】
最後にご紹介させていただくのが、ビームス プラスでも馴染みがある「マドラスチェック」こちらはインドで織られたインディアマドラスチェックでは無く、INDIVIDUALIZED SHIRTS社が開発したマドラスチェック生地です。堅牢度が低いインディアマドラスチェックは縫い立てる針に染料が移ってしまう為、色移りせずインディアマドラス特有の風合いを残しながらも色が自然に掠れていく生地を表現しています。またチェックのパターンは1960年代当時のマドラスパターンを忠実に再現しており、正に男心くすぐる一着になりそうです。アイビーでは、永久定番のマドラスチェックシャツ。オーダーしない手は無いですよね、、。
今回ご紹介させていただいた生地はほんの一部です。定番生地から変わり種の生地まで豊富にご用意してますので、気になる方は是非ビームス プラス 有楽町へお問い合わせください。また、私も長らく〈INDIVIDUALIZED SHIRTS CUSTOM ORDER EVENT〉に携わらせていただいているので、私なりのアドバイスもさせていただければと思います。といいつつも、毎度毎度お客様と一緒に悩んでしまうんですが、、(笑)レディメイドでは決して味わえない高揚感を是非お楽しみください!!
■ 開催店舗
・ビームス プラス 有楽町
2023年3月4日(土)・5日(日)
 
・ビームス 神戸
2023年3月11日(土)・12日(日)・18日(土)・19日(日)
ビームス プラス 有楽町
石川 隆浩

第26回 『L.L.Bean BOAT AND TOTE』
実は僕のビーントートデビューは遅めで、前々ディレクターの草野さんにアメリカ出張に連れて行ってもらいL.L.Bean本店で購入したのが初めてでした。
10代後半から20代だった1990年代はグレゴリー、ポーターをはじめとするリュック全盛期の時代だったこともあり僕は赤のエルベシャプリエやアメリカのメデンやメロ、アウトドアプロダクツなど愛用していました。周りの友人でビーントートを日常使いしている人はいなかったように思います。
アウトドアブランドとしても同じメールオーダーシステムならビーンよりパタゴニアの方がカッコよく感じていたことや、90年代後半になってくるとアークテリクスやマムートなどのハイテクギア系のブランドが席巻し始めるのでその中にビーンは埋もれていたように感じます。いや、ただ単に僕が興味を持てなかったかだけかも(笑)
ということで、30歳過ぎるまでほとんどトートバッグを持つことはなかったのですが、半日いても見きれない本店のデカさと商品量、展示されているアーカイブや修理窓口に並ぶ人達を見て大興奮、これがアメリカだ!と感化されまして、トートはサイズ違いで数個、メインハンティングシューズもガムシューも漏れなく購入しました。ただのおのぼりさん状態ですね(笑)まあ日本でも買えますけど、現地で買うという経験があったからこそ今やビーントートヘビーユーザーになっているのだと思います。
ご多分に漏れず、ビームス プラスの別注シリーズはほぼ入手。ただ基本的にバッグは壊れるまで使う派なのでちょっとやそっとでは壊れない丈夫なビーントートはなかなか次に移行できず順番待ちしている子たちがデッドストックで眠っています(笑)
普段使いは断然Lサイズですが、今回XLが登場。1泊2日の出張で使用したところ安心の大容量と肩掛けしやすい長さのハンドルが快適でXL派に変わりそうです。経年劣化していくナイロン系のバッグに比べ、ガンガン洗えて劣化ではなくより味わい深くなるのがキャンバス素材のいいところ。ボロボロになっても愛着があるので手放しも捨てることもできません。デニムと同じく育てるバッグ。使い方は千差万別、多種多様。皆様のご家庭にも各1サイズ必須です。
収納はXLから順にマトリョーシカ収納すれば場所も取りませんのでおススメです。
L.L.Bean BOAT AND TOTE
BEAMS PLUS マーチャンダイザー
長谷部 慎之介

SNSでも〈BEAMS PLUS〉の最新情報を!
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皆様、今月号はいかがでしたでしょうか?
ディレクターMZOへの取材は僕も知らないことばかり。これをご購読いただいた方はビームススタッフよりも詳しいかもしれません(笑)。
都内は少しずつ春の訪れを感じる日も多くなってきました。僕は先月末に初の海外出張へ行ってきました。ニューヨークでは深夜にタイムズスクエアを観光したり。
朝食にKAT'S DELICATESSENでサンドウィッチを食べたり。
サンフランシスコではゴールデンゲートブリッジを見たり。
遊んでるだけじゃないか!!という声が聞こえてきますが(笑)。
ニューヨーク2泊、サンフランシスコ2泊の過密スケジュールの中、来る25周年に向けて、サミュエル金子としっかり各地で取り組みをしてきました。ただし様々な事件も起こったり…そんな珍道中もいつかお話しできればと思っています。
3月は出会いと別れのシーズンでもありますね。新生活に向けて役に立つ情報も発信できたらと思います。
来月号の『BEAMS PLUS TIMES』もどうぞお楽しみに。
BEAMS PLUS バイヤー
佐久間 直樹